鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

ツバメ



ツバメが今年もやってきた。近くのトイレに去年みたいに巣を作った。去年は三つ、でも今年は一つ。


ツバメの巣をみた
若い生まれたばかりの五羽のひな
顔だけだしてこっちをみてる、
母さん父さんが来るのをいまかいまかと待ってる
連日続いた雨、しとしとと降り続き
数日後見ると、三羽のひなが巣の中からちょこんとかおを出してる
次の日みると
二羽しかいない
体を寄せ合って軒に座ってる
ああー生き残れなかったのかなと思った。小さなひなは寒さで簡単に死ぬし、雨が続くと虫がいなく、えさが少なくなる。


でも、次の日見ると
四羽!
みんな一列に並んで、しかももう飛べるではないか。
母さんみたいにビューンと飛べないが、それでも、
飛べるようになったんだ
ちょっと飛んでは止まり、ちょっと飛んでは止まり、と練習に余念がない
ちょっと落ち込んでいた私に、幸せを運んでくれた
ツバメのひなたちであった。


敬愛する養老さんが、人と人の関係だけじゃなくて、他のこと、自然を含めて幸せを感じれると、人との関係がしんどくなった時、逃げ場ができるというようなことを言ってたような。確かに、なのだ。