鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

私の中をのぞいてみると

私の中をのぞいてみると
のぞいてみると
そこには
ぱっくりあいた
黒い深淵
カオスのカオス
生きていることの苦しさと喜びと悲しみと憤り
生きているということのカオス


私は
私たちは
この地球の終わりに
ブラックフォールに吸い込まれ
全て吸い込まれ
たった一つの量子になって
見えないほどの一つの小さなものになって
自分が実は全体で、全体が実は自分であったと知る
無の無の無の無でしかないことを知る


そして、
この苦しみは、このカオスは静まり
しんとした
雪が降りつもった早朝の
あの静けさに
あのしんとした静けさに
ようやくたどり着けるのだろうか