鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

ふるさと





私は小包の住所をかいていた


そして


北海道という字を書いた瞬間、


ああ 雪がふるのだ


雪が、あとからあとから、降りしきる


この雪のない灰色の空に、この家の中に、私の中に


雪は、あとからあとから降りしきるのだ


雪を見たのはいつだっただろうか


雪に触ったのはいつだったろうか


私の心の中に雪がしんしん降り積もる