鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

春のきざし


きつつきが
空洞になった木を
つつきだした


その音は
森にひびき
こだまし


私と
いっしょに歩く犬まで
とどく
そして、
私たちは
足をとめ
耳をすます


森の生きとし生けるものも
耳をすます


森にこだまする
ひびきわたる


きつつきが
春を告げ始めたのだ