意味
木漏れ日の隙間を通して
目に染みる空の青さ
森の中で
ふっと
目があったその小鹿の
目の中のなにか、暖かいもの
朝の散歩で
突然目の前に出てきたブラックバード
小さな消え入るような足跡
一粒のすきとおるようなしずく
大木の木肌から落ちたそのしずく
世界をうつしだすそのしずく
意味がないといえば終わりだが、
わたしには、どうも何か意味があると思えるのだ
この世界の美しいものたちが
わたしにはなしかけているようでしかたない
いや
意味はないのかもしれない
あってもなくても
どうでもいいのかもしれない
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