鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

2018年12月のブログ記事

  • 傷口

    傷口からは 何がでてくるのだろう 血ではなく ドロドロと流れ出る後悔という血 傷口からは ドロドロと流れ出る 不安という血 そして、次を切ってみると そこから流れ出るのは、悲しみという血 どこを切っても切っても あふれでるように 出てくるのは 悲しみの悲しみ ああ、なぜなんだろう どうしてどうして... 続きをみる

  • 私の中をのぞいてみると

    私の中をのぞいてみると のぞいてみると そこには ぱっくりあいた 黒い深淵 カオスのカオス 生きていることの苦しさと喜びと悲しみと憤り 生きているということのカオス 私は 私たちは この地球の終わりに ブラックフォールに吸い込まれ 全て吸い込まれ たった一つの量子になって 見えないほどの一つの小さ... 続きをみる

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  • 言葉が生まれない日

    言葉が生まれない日 空は重くたれさがり 鳥たちはかくれ 風は吹くのを忘れる そんな日でも 言葉はうまれたものだが 今日の私には 言葉をうむ命がない 言葉をうむ息吹がない 空はどこへいった 鳥はどこへいった 風はどこへいった 叫んでみるが そこには おそろしいばかりの 沈黙があるばかりだ しんとした... 続きをみる

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