鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

2018年6月のブログ記事

  • そうだ外にでよう

    そうだ外に出よう 外にでよう 心がじめじめする日には とりあえず外にでよう スクリーンの中の底なしの沼からはなれて 外に出よう そして、緑のにおいに 風がやさしく触れるのに 木の葉が揺れるのに てんとう虫が花にとまるのに 鳥がささやきかけるのに 立ち止まって、 立ち止まって耳をすまそう

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  • どうして、どうして、どうして、という問いはどこへ消えていくのだろう

    狭いケージにとじこめられ、身動きすらできない鶏が言う だれも 私のことなんて 気にかけてくれないのね 自分の糞にまみれ 卵をうむために生まれ、 おてんとうさまが何なのかさえしらない鶏が言う 鉄のバーにはさまれ、向きを変えることができない豚が言う みんな 自分のことでいっぱいなの 自分のことで 硬い... 続きをみる

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  • つばめ

    つばめ つばめ よくやってきたね 何百キロ、何千キロも 山越え海越え はるかかなたから 今年もよくやってきたね うれしいうれしいうれしい、と つばめがとぶとぶとぶ まわるまわるまわる 空を旋回して やっったねついたねやっとこさ つばめ つばめ よくやってきたね 私もうれしいよ またあえたね お互い... 続きをみる

  • 四羽のひな

    川の音 人の話し声 車の音 たかの鳴き声 4羽の小さなひなが ほんとうにかくれて そんなものからかくれて 小さな小さなこけでできた巣の中で 今日、一日を 一生懸命生きている 羽ばたく日まで いじらしいほどに 生きている 今日、一日を

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  • 小鳥の小鳥

    春になり 花が咲き あたたかくなった! 小鳥の小鳥がうまれたよ たくさん たくさん 生まれたよ 小鳥の小鳥は 「かあさん、かあさん、おなかすいたよ」 羽をぱたぱたさせて 小鳥の小鳥のかあさんに ねだる 小鳥の小鳥のかあさん 小鳥の小鳥をたべさせて、たべさせて、忙しくたべさせて あぁ つかれたねと ... 続きをみる