鳥と私と少しの詩と

日々の生活や、自然の中で感じたことを詩にしたり、エッセイにしたりしています。

空が青いという、そのことで

そうだね
ハナ
そうだね
今日は空が青いね
空が青いというだけで
どうして
どうして
こんなにも
心が晴れるのか
わすれているのは
自分は結局
ただの生き物なんだよね


空があおいと
鳥もうれしそう
犬も走り回り
そして
私もうれしい


でもね
そんな空の青さのあとの
太陽が落ちていく
その空は
また
どうして
こんなにも
心をしんみりさせるのか


だから
ハナ
今、おまえは
外をジーっと見てるのかな

朝の散歩ー2




毎日同じ道
同じ森
同じ場所
同じ時間


それなのに
それなのに
なんて飽きないんだろう
体いっぱいに喜びを表す
走る、走る
草原を 
泳ぐように、
ジャンプ、走る、
走る
ジャンプする
野原の中 長い草におおわれて、ハナの頭がみえかくれする


体いっぱいに
今を楽しむ
今を生きる


ああ、そしてそれが私にこんなにも喜びを与えてくれる

朝の散歩


朝、6時、目覚ましで目をさまし
毎朝、365日、あさの散歩
雨の日も、風の強い日も
一日たりと欠かすことなく
同じ道を歩く
小さな4つの足跡
その後を
二つの足跡が
束の間残り、消えていく
この地上に、
いっしゅん残り、消え去るけれど


ああ
そうだね、ハナ、
今日も歩こうね
あの道を
ただ、歩こうね
目的などきにせず
ただ、歩こう
今日も。




木は
土のなかでおしゃべりしている
森のなかの木は
実は家族だったり友達だったりする
お互いに助け合っている
栄養が足りなかったり、水が不足していたり
土の中でコミュニケーションをとって助け合っている
木は
人間がしらないだけで
人間の浅はかな知識を超えて
何千年も前から
そうやって生きてきたのだ


そう考えると
私の前の
この1本
この1本の木は
なんて尊いことか

想像すると

その日の夕焼けは
木と木のすきまから


まっかな光がさして
美しかった


もし、
今日が最後の日だったら
ここをあとにするのがつらいだろう
身のさけるほど



なぜなんだろう。
どこからくるんだろう、このせつなさは
なにか、ふるさとをあとにするような、このせつなさは


死んでしまったら
自分は意識がなくなるのに
どこにいくかもわからないのに


これは私はどこかにいくってことなのかな