犬の選択
私はこの子犬をブリーダーから買ったのだが、自分が色の好みや、性別や、見た目やそういうものにこだわっているのを強く感じた。夫は、どれでもいいじゃない、というのだが、私は、選ぶ権利は当然ある、といって、いくつかのブリーダーを見てまわった。色がどうだとか、大きさがどうだとか、夫はうんざりしてたようだった。選ぶこの行為が、犬をさらに好みにあった犬を生むようにしむけ、パピーファームみたいな暗いひどい場所で子犬をたくさん産ませて、乳離れできない早い時期に母犬とはなさせるというような、いわゆる子犬の大量生産をうながすのだろう。考えるとこわいものである。
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